WiMAXの速度まとめ|通信制限の落とし穴!速度低下の原因などを暴露
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「WiMAXって無制限で使えるんじゃないの? 速度が急に遅くなったんだけど…」
WiMAXの契約内容をよくわからないまま契約してしまうと、思わぬところで通信速度制限にかかってしまうことがあります。
快適にWiMAXを使うために、以下の3点は知っておきましょう。
- WiMAXの速度はどれくらいか。
- WiMAXの通信制限はどうなっているのか。
- WiMAXの2つモードはどう違うのか。
今後WiMAXを契約しようか考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
「WiMAXを契約したものの、速度が遅い…」
といった場合の対処方法についても解説しています。
WiMAXの速度は速い?遅い?

WiMAXはどれくらいの速度が出るのでしょうか。
モバイルルーターと、ホームルーター、それぞれの端末の最大速度と実測を見ていきましょう。
WiMAXの最大速度について
WiMAXには端末ごとに「最大速度」が設けられていて、どの機種を選ぶかによって通信速度が変わってきます。
WiMAXで取り扱っている端末別に、最大速度がどれぐらい違うのかまとめてみました。
端末の種類 | 機種名 | 最大速度(下り) | 備考 |
モバイルルーター | W06 | 1.2Gbps | ※ハイスピードプラスエリアモード利用時で、有線接続の場合のみ |
WX06 | 440Mbps | ※440Mbps対応エリアのみ | |
WX05 | |||
W05 | 758Mbps | ※ハイスピードプラスエリアモード利用時、一部エリアのみ | |
ホームルーター | L02 | 1Gbps | ※ハイスピードプラスエリアモードで有線接続の場合 |
HOME02 | 440Mbps |
|
|
HOME01 | |||
L01 |
一見、最大速度は速いように思えますが、備考欄にもある通りいくつかの条件が当てはまっていなければなりません。
接続環境によっては、最大220Mbps、110Mbpsになることもあります。
しかし固定回線で最大100Mbpsの所もあるので、最大速度として決して遅い数値ではありません。
上記の数字はあくまで最大速度であり、実際にどれぐらい速度が出るのかは、接続機器や無線・有線など、様々な要因が関係しています。
実際、WiMAXはどれぐらい速度が出ているのか、調べてみました。
WiMAXの速度は実測値だとどれくらい?
他社のWi-Fiルーターと比較して、WiMAXはどれぐらいの速度なのか検証してみました。
WiMAX | 他社 | ||||
機種名 | Speed Wi-Fi NEXT W06 | Speed Wi-Fi HOME L02 | どんなときもWi-Fi | Pocket W-Fi 803ZT | Softbank Air |
測定件数 | 9,554件 | 3,607件 | 19,210件 | 66件 | 44,815件 |
下り平均速度 | 33.14Mbps | 43.42Mbps | 10.4Mbps | 26.34Mbps | 25.7Mbps |
上り平均速度 | 3.99Mbps | 6.28Mbps | 6.06Mbps | 5.03Mbps | 4.55Mbps |
参考サイト:みんなのネット回線速度(※2020年5月時点)
WiMAXのホームルーターは、他社と比較しても安定した速度を保っていることがわかります。
WiMAXのモバイルルーターの下り平均速度は、他社と比較すると「平均~やや速い」ぐらいですが、上り速度はあまり速いとは言えません。
もし、動画などをアップロードする際は、有線で接続した方が快適に使えるでしょう。
他社のWi-Fiルーターだけでなく、固定回線やスマートフォンの実測速度も調べてみました。
固定回線 | スマートフォン | |||
機種名 | auひかり | NURO光 | au | ドコモ |
測定件数 | 31,257件 | 35,080件 | 7,159件 | 6,360件 |
下り平均速度 | 258.33Mbps | 333.7Mbps | 46.11Mbps | 68.85Mbps |
上り平均速度 | 222.19Mbps | 326.45Mbps | 7.71Mbps | 12.3Mbps |
実測速度だけで言えば、固定回線がやはり最強です。
オンラインゲームをされる方は固定回線の環境が必須でしょう。
スマートフォンの速度に関してはWiMAXよりやや速いですが、そこまで大きく違いがあるわけではありません。
目安としてWiMAXを使っている時の速度は、体感的にスマートフォンを使っている時の感覚とほとんど同じぐらいです。
ただし通信速度は、スマートフォンやパソコンのスペックにも左右されます。
スペックが低い端末だと、どれだけ高速なネット回線を使っても速度が遅くなるので注意が必要。

モバイルルーター vs ホームルーター
WiMAXの速度について紹介してきましたが、実際モバイルルーターとホームルーター、どちらを使うのが良いのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
モバイルルーターを選んだ方が良い人・ホームルーターを選んだ方が良い人に分けてみました。
モバイルルーターを選んだ方が良い人
- 外出先でWi-Fiを使いたい
- Wi-Fi機器の場所を取りたくない
ホームルーターを選んだ方が良い人
- 自宅でWi-Fiを使う
- 家族複数人でシェアして使いたい
- バッテリー切れの心配をしたくない
- 有線LANで接続したい
【結論】
ルーターを外に持ち運ぶ人以外は、ホームルーターを選びましょう。
自宅でWi-Fiを使う人が、モバイルルーターを持つメリットはあまりありません。
WiMAXの速度制限なしは嘘?

WiMAX2が「無制限で使える」というのは、あくまで「月間使用量」に対して無制限という意味であり、それとは別に「3日で10GBの制限」というものがあります。
これを知らずに、短期間でデータを大量に使ってしまうと、思いがけない場面で速度制限に引っかかる事があります。
「じゃあ、1日で10GB以上使った場合はどうなるの?」
「速度制限はいつ解除されるの?」
次の項目で、詳しく解説していきます。
直近3日間で10GB以上利用すると通信制限
WiMAXでは、直近3日間の合計使用データが10GB以上を超えると、通信速度が1Mbps(低速)に制限されます。
通信速度が制限される時間帯は、3日間で10GBをオーバーした日の翌日18時頃~翌2時頃。
10GB超えたからすぐ制限がかかるのではなく、翌日の混雑時間帯に制限がかかるという仕組みです。
2つのパターンに沿って、実際に3日間で10GB制限がかかった場合のシミュレーションがあります。
●パターン1

この場合は1~3日目の合計が10.2GBなので、4日目の18時~翌2時に通信速度制限がかかっています。
2~4日目の合計は9.7GBと、10GBを下回っているので、5日目の混雑時間帯には制限はかかりません。
3~5日目でまた10GBを超えているので、6日目の18時~翌2時に制限がかかる、という流れになっています。
●パターン2

パターン2は、3日目だけデータ通信を大量に使ってしまった場合のシミュレーションです。
この場合、1~3日目、2~4日目、3~5日目、それぞれの区間で10GB使っているとみなされ、4日目、5日目、6日目の18時~翌2時に制限がかかります。
直近3日間の合計使用量が10GBを下回った時点で、翌日の混雑時間帯の通信速度制限は解除されます。
上の画像はなかなか極端な例ですが、1日だけデータを使いすぎてしまったという場合でも、しばらく速度制限の対象になってしまうので、注意しておきましょう。
基本的に3日で10GBを超えないようにするには、1日あたり3.3GBを超えないようにしておけば大丈夫です。
1GBでどれぐらい使える??
1日あたり3.3GBと言われても、そもそも1GBでどれぐらい使えるのか、なかなかピンと来ないでしょう。
使用用途ごとに1GBで利用できる目安を、表にしてみました。
使用用途 | 1GBで利用できる目安 |
---|---|
メール送受信 (1通500KBとして計算) |
約2,000通 |
ニュースサイトなどの閲覧 (1ページ150KBとして計算) |
約6,600ページ |
LINE音声通話 | 約40時間前後 |
ビデオ通話 | 約3時間 |
音楽再生 (1曲あたり5MBで計算) |
約18時間 |
YouTube動画の閲覧 (HD高画質720Pで、1分あたり12MBで計算) |
約1.5時間 |
メール・Webサイトを中心に使う方であれば、1GBでもかなりたくさん利用できるので、3日間で10GBの制限は気にしなくても問題ないでしょう。
ただ、ビデオ通話や動画閲覧を頻繁にされる方であれば、3日間で10GB制限に引っかかってしまう可能性があります。
YouTubeの高画質動画を、1日あたり5時間以上再生してしまうと、3日で10GBを超えてしまいます。もっと画質が良い場合は、さらに短い時間で10GBオーバーすることも。
よくYouTubeでドラマや映画を長時間見るといった方は、どれぐらいデータを使用したのか、注意しておきましょう。
WiMAXの通信量を確認する方法
速度制限にかからないようにするには、自分が今使っているデータの使用量(ギガ)を把握する必要があります。
確認方法はモバイルルーターとホームルーターの場合で異なるので、それぞれ紹介していきます。
モバイルルーターの場合
モバイルルーターの場合は、ルーター本体にタッチパネル画面があり、そこで通信量を確認することができます。
下の画像では、1番下に「1m 0GB/7GB」と表示が出ており、これは1カ月あたりの通信量を表しています。
しかし、3日で10GB制限に対しての使用量がどれぐらいかを確認するには、この設定を「3日ごとの通信量」に設定する必要があります。


下の画像の表示が出てきます。

ホーム画面にデータの使用量が表示されます。
「使いすぎた…」と思ったら、
データ通信量を確認して、少し利用を控えてみよう!
ホームルーターの場合
ホームルーターの場合、モバイルルーターと違って本体に画面がありません。
通信量を確認するには、ホームルーターに接続したパソコンかスマートフォンで以下のページにアクセスします。
http://speedwifi.home
※ホームルーターに接続した機器以外では、ページを開くことができません。
ユーザー名とパスワードを求められるので、ユーザー名は「admin」、パスワードは本体裏側にある初回ログインパスワードを入力します。(下画像参照)

ログインすると、Wi-Fiの設定ページが開きます。
「設定」タブ→「通信量カウンター」の順番で選択してください。
以下のページが表示されます。

このページで通信量を確認することが可能です。
1ヵ月単位、または3日間単位でカウントされます。
データを使いすぎた日は、このページで通信量を確認しておくと良いでしょう。
ここまでは、WiMAXのモードや通信速度制限の内容をお伝えしてきました。
基本的にハイスピードモードに設定し、3日で10GB以上使わなければ通信速度制限はかかりません。
次の項では、WiMAXで設定できる2つのモードについて解説しています。
WiMAXのスピードモードの切り替え方法

まず、WiMAXには2種類のモードがあることを知っておきましょう。
WiMAXのモードは2種類
- ハイスピードモード
- ハイスピードプラスエリアモード
この2つのモードは、使える電波の種類が違います。
それぞれの電波には、通信エリアの広さ、通信速度の速さなどの特徴がありますが、モードは自動的に切り替わることはありません。
自分で切り替える必要があり、方法はモバイルルーターとホームルーターで異なります。
モバイルルーターの場合
- ホーム画面で「通信モード設定」を選択。
- 「ハイスピード」/「ハイスピードプラスエリア」のどちらかを選択
※デフォルトの通信モードは「ハイスピード」に設定されています。
ホームルーターの場合
「Mode」ボタンを2秒以上長押しで、モード切り替えができます。

Modeのランプが緑色に点灯している時はハイスピードモード、黄色の時はハイスピードプラスエリアモードです。

デフォルトでは緑色(ハイスピードモード)に設定されています。
必ず、Modeランプの色がどちらになっているか確認しましょう。
いずれの場合も、ハイスピードモードのままにしておくのがおすすめです。
もし、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えた場合は、必ずハイスピードモードに戻すのを忘れないようにしましょう。
ハイスピード/ハイスピードプラスエリアの特徴
ハイスピードモードと、ハイスピードプラスエリア、それぞれのモードにどのような特徴があるか、見ていきましょう。
使用電波 | 特徴 | |
ハイスピード | WiMAX2+ | 標準のエリア |
ハイスピードプラスエリア | WiMAX2+、LTE | エリアが広い、通信速度も安定している |
LTEとは、auスマートフォンの4Gの電波と同じ電波を使うことを指します。
ハイスピードプラスエリアモードにすることで、必要に応じてWiMAX2+とLTEの電波を使い分けるため、混雑時でも安定した速度でインターネットを楽しむことが可能です。
エリアが広くて速度も安定しているなら、ハイスピードプラスエリアモードで使った方がいいんじゃないの?
と思われそうですが、実はここに大きな落とし穴があります。
一体どのような落とし穴があるのか、ハイスピードプラスエリアモードの特徴も含めて解説していきます。
LTEとWiMAX2+のエリアの調べ方については、
「WiMAX2+とLTEのエリア検索方法」の項目で解説しています。
7GBの速度制限あるハイスピードエリアプラス
ハイスピードエリアプラスモードの特徴は以下の2つです。
- 月間7GBという制限がある
- 契約内容によっては、月々1,005円の追加料金がかかる場合がある
快適に使える一方、色々と制限があるのがおわかりかと思います。
月間で7GBの制限があるため、データをたくさん使いすぎてしまうと通信速度制限がかかってしまうので要注意です。
また、通常であればハイスピードプラスエリアモードに切り替えるのには、1,005円の追加料金が発生します。(UQ WiMAX、BIGLOBE WiMAXなど)
WiMAXのプロバイダ GMOとくとくBB
のギガ放題プランであれば、1,005円の追加料金は発生しません。
特にこだわりがなければ、追加料金がかからないプロバイダの方が安心かも知れません。
くれぐれも、「ハイスピードプラスエリアモードで7GB超えたら、ハイスピードモードに切り替えたらいいや」と考えるのはやめましょう。
ハイスピードプラスエリアモードにしていて使用データ量が7GBを超えた場合、LTEの電波だけでなく、ハイスピードモード(WiMAX2+)の電波まで通信速度制限がかかってしまい、悲惨なことに…。
最初からハイスピードモードに設定して、
出来るだけモード切り替えせずに使うことをおすすめします!
ハイスピードモードは基本無制限!
ハイスピードモードの特徴は以下の2つです。
- 基本的に月間データ量無制限で使うことができる
- 追加料金なし
「無制限で使える」と宣伝などで謳っているのは、基本的にハイスピードモード(WiMAX2+)のことです。
どうしても電波が繋がりにくい場所のみ、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えて、なるべくハイスピードモードを使った方がお得だと言えるでしょう。
ただし「じゃあハイスピードモードで、たくさんデータを使ってしまおう!」と考えるのは危険です。
前述したように、ハイスピードモードでも、3日間で10GB以上を使うと速度制限がかかってしまいます。
WiMAX2+やLTEのエリア検索方法
自宅や外出先でWiMAXが使えるかどうか判断するには、まずエリア検索が必要です。
以下のページからエリア検索をすることができます。
まずページに入って、上部にある「エリア確認」という項目を選びましょう。
WiMAX2+のエリアを調べる場合は、マップから都道府県を選択し、地図でWiMAX2+エリアを確認します。

ピンク色になっている部分が、WiMAX2+のエリアです。
山奥や過疎地はエリア外の場合もありますが、都会であればほとんどの地域が対応しています。
LTEのエリアを調べるには「WiMAX2+」の右横にある「LTE」を選択しましょう。
LTE対応エリアの地図が出てきます。

WiMAX2+と比べると、ややエリアは広めですが、大幅にエリアが違う訳ではありません。
提供エリア外では電波が届かないので、WiMAXを使うことができません。
必ず、使用場所がエリア内か確認しておきましょう。
もしもWiMAXの電波が届かなかったら?
提供エリア内であっても、周辺環境によっては電波が届かず、速度が安定しない場合もあります。
WiMAXは契約したその日から課金開始日となり、原則としてキャンセルすることができません。
しかし実はプロバイダによって、電波不良の場合20日以内ならキャンセルできる制度があります。
20日以内キャンセルを利用する場合、違約金と月額料金は発生しません。
(※ただし、事務手数料3,000円は免除対象外)
WiMAXの速度に不安がある方は、こういった制度を利用しましょう。
万が一速度に不満があったとしても、
違約金を払わずに解約ができるので安心です。
20日以内にキャンセルができるのはGMOとくとくBB
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GMOとくとくBBでは、実際にWiMAXで、速度を体験することができます。 「思ったよりもスピードが出ない…」 このような不満があれば、20日以内にキャンセル可能で、さらにGMOとくとくBBには、3つのメリットがあります。
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完全無制限で使うなら固定回線がおすすめ

3日間で10GBの通信速度制限や、通信速度がどうしても気になる方は、固定回線を検討してみても良いでしょう。
開通まで時間はかかりますが、無線のWi-Fiルーターよりは、固定回線の方が通信速度が比較的安定しています。
なによりも、3日間で10GBの速度制限もありません。
固定回線の種類は、主にNURO光、ドコモ光、auひかりなどです。
地域や建物にもよりますが、いずれかは導入されている場合が多いと思います。
自分の住んでいる場所に、どのような光回線が導入されているのか、それぞれのサイトから調べてみましょう。
▼ソフトバンクユーザー、速度重視なら
NURO光【公式】

▼auユーザーなら
So-net(auひかり)【公式】

▼ドコモユーザーなら
OCN for ドコモ光【公式】

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