auひかりマンションプランの速度比較!遅くなるには理由があった!
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auひかりには、戸建てタイプの「auひかりホーム」とマンションタイプの「auひかりマンションプラン」の2つがあります。
マンションなどの集合住宅でauひかりを使っている場合、多くの人はauひかりの「マンションプラン」のほうを契約しているでしょう。
auひかりをマンションで使用していて、速度が遅いと感じている人は少なくありません。
このページでは、auひかりのマンションの速度がどうして遅くなる原因について解説しました。
auひかりはマンションだと速度が遅い?
auひかりに限らず、光回線はマンションなどの集合住宅で使うと遅くなることが多々あります。
これは「光回線のマンションタイプで速度低下が起きる要因」でも詳しく解説していますが、マンションプランでインターネットを使うときの宿命なようなものです。
詳しい原因については後述しますが、auひかりの場合は、マンションプランのどのタイプを契約しているかによっても速度に違があります。
まずは、現在どのようなプランでご自身が契約をしているのか確認するようにしましょう。
もっとも簡単に調べられるのは、auひかりの公式サイトです。
サイトの指示に従って、情報を入力するだけで、お住まいのマンションが出てきます。
お住まいのマンション名を選択し、最後に「次へ」をクリックすれば、「対応サービス」が表示されるはずです。
もしかしたら、そのご契約しているプランに、インターネット速度が遅くなる原因があるかもしれません。
auひかりマンションプランのタイプ別速度比較
auひかりのマンションプランは全部で7種類のタイプがあります。
「そんなにあるの?」と思うかもしれませんが、実はauひかりのマンションプランのタイプはご自身では選べません。
どの契約タイプかは建物によって決められていて、速度が遅いからといって、勝手にタイプを変更できないのです。
プラン | 上り速度 | 上り速度 | 配線方式 | |
---|---|---|---|---|
タイプG |
G契約 |
664Mbps |
166Mbps |
VDSL方式 |
V契約 |
100Mbps |
100Mbps |
||
タイプV | 35Mbps | |||
都市機構 | ||||
タイプE | 100Mbps | LAN配線方式 | ||
タイプF | 光配線方式 | |||
ギガ | 1Gbps | 1Gbps | ||
ミニギガ |
繰り返しになりますが、auひかりのマンションプランは、建物によって契約のタイプが決まっています。
ご自身で選ぶことはできないので、「どれにしようかな…」と迷うことはありません。
また、上の表の数字は最大速度ですので、実測値とは異なる点は注意しましょう。
おなじ最大100Mbpsの速度であっても、ご契約しているタイプやお住まいの環境よって大きく差が出ることがあります。
auひかりマンションプランのタイプV(VDSL回線)だと遅いかも
auひかりのマンションプランで、もっとも速度に不安があるのは「タイプV」です。
光回線を部屋につなげるとき、まず電柱などからauひかりの光回線(光ファイバー)を、マンション内にある共有部へと引き込みます。
そして共有部から各部屋へと分岐されるのですが、その共有部から各部屋へとつなげる方法が3つあります。
- VDSL方式
- 光配線方式
- LAN方式
auひかりマンションプランのVタイプは、「VDSL方式」という配線方式が使われ、共有部から各部屋までを既存の電話回線(メタル回線)で接続しています。

VDSL方式のメリットは、既存の電話回線を使用するため、接続の手間がほとんどなく、月額料金も比較的安価だという点です。
しかし一方で、メタル回線は外部からの影響を受けやすく、環境によっては速度が遅くなるというデメリットがあります。
auひかりのマンションプランとauひかりホームとの違い
auひかりのマンションプランに限らず、多くの光回線業者のマンションプランは、1本の光回線を同じマンション内に住む人たちと共有します。
代わりに、月額料金は戸建てタイプよりも比較的安価に設定されているわけです。
auひかりホームタイプは、戸建てを対象にしたサービスですが、最大1Gbpsの光回線を分岐することなく部屋につなげます。
高速回線を一戸で専有できるため、速度低下も起きにくいのが特徴です。
一方、auひかりマンションプランは、1本の光回線を分岐して使用するため、速度低下が起きやすいと言えるでしょう。
「夜にネットが遅い!意外な原因と改善策」でも解説している通り、使う人が多い時間帯やヘビーユーザーが同じマンション内にいると、とくに速度が遅くなる傾向があります。
同じマンションでauひかりの契約者が多ければ多いほど、速度が遅くなる可能性は大きくなっていくということです。
タイプG、タイプV、タイプEは、おなじマンション内で契約者がどれくらい見込めるかによって月額料金が違います。
プラン | 月額料金 | |
---|---|---|
タイプG (G契約) |
8契約以上 | 5,720円 |
16契約以上 | 5,390円 | |
タイプV | 8契約以上 | 4,510円 |
16契約以上 | 4,180円 | |
タイプE | 8契約以上 | 4,070円 |
16契約以上 | 3,740円 |
実際の契約人数で変動するものではなく、建物の規模などによってすでに決まっているものです。
建物のタイプが「16契約以上」だったとしても、絶対に16人以上の契約があるとは言い切れません。
ただ、それだけ多くの人が契約する見込みがある建物なので、1本の光回線を共有する人数も多いと予想できます。
16契約以上の場合、月額料金は安く設定されていますが、速度低下が起きやすい環境であると言えるでしょう。
タイプV16契約以上がもっとも遅くなる!?
auひかりのマンションプランでは、マンション内にある共有部からどの方式で各戸へと配線しているかによって速度に違いが出てきます。
現在、多くのマンションで採用されている方式が、既存の電話回線(メタル回線)を使ったVDSL方式です。

VDSL方式の建物は、必然的にタイプVでの契約になりますが、速度が遅くなる可能性がもっとも大きいと言えるでしょう。
前述したように、VDSL方式で使用されるメタル回線は外部からの影響を受けやすいというデメリットがあります。
また、契約戸数が「16契約以上」だった場合、月額料金は比較的抑えられますが、それだけ1本の光回線を共有している人数が多い可能性が大きいということです。
Vタイプは、既存の電話回線を使って接続するため、簡単に導入できる便利なプランではありますが、速度に関しては特に「16契約以上」の場合は我慢しなければいけない可能性があります。
タイプGはVDSL方式でも比較的速い
タイプGの一番の特徴は、VDSL方式でありながら最大速度が664Mbpsあることです。
新しい通信規格の「G.fast」という技術を使うことで、高速通信を実現しました。
タイプGのサービスは始まったばかりで、現在のところは以下の地域の一部マンションでしか使えません。
- 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)
- 関西(大阪府、兵庫県)
「対象マンションは今後順次拡大します」と、auひかりの公式ホームページにもあるため、今後導入されるマンションが増えていくことは期待できるでしょう。
既存の電話回線を使用するという点では、タイプVと同じため、建物側での導入が終われば、契約者のほうでの工事は不要です。
ただし、タイプGには契約の方法が2種類あり、最大速度が664Mbpsなのは、「G契約」のほうだけだと知っておきましょう。
最大下り速度 | 最大上り速度 | |
---|---|---|
タイプG G契約 | 664Mbps | 166Mbps |
タイプG V契約 | 100Mbps | 100Mbps |
タイプGのV契約は、タイプVとほぼ同じ最大速度で、月額料金も変わりません。
もしもタイプGがマンションに導入された際には、V契約ではなくG契約にすることで速度の向上が望めます。
auひかりはプロバイダによって速度は変わらない

速度改善をする場合、「プロバイダを変えてみてはどうだろう…」と思うかもしれません。
プロバイダというのは、回線事業者とは別に、インターネットを実際に繋げるサービスのことです。
つまり光回線業者とプロバイダのどちらとも契約をしなければ、インターネットは使用できません。
auひかりでは、8つのプロバイダから選ぶことができます。
- GMOとくとくBB
- @nifty
- @TCOM
- au one net
- BIGLOBE
- So-net
- DTI
- ASAHIネット
どのプロバイダにしたところで、auひかりでは、実際にインターネットを繋げる業務はKDDIの「au one net」が行います。
そのため、プロバイダによって速度が違うということはありません。
違いは、つくれるメールアドレスの数や、セキュリティーサービスなどです。
また、申込時のキャンペーン内容もプロバイダによって違いがあります。
そもそも、auひかりは契約中にプロバイダだけを変更することはできないので注意しましょう。
プロバイダを変える場合、一度auひかりとの契約を解約して、新たにauひかりと契約する必要があります。
しかし前述したように、プロバイダによる速度の差はauひかりにはありません。
契約をし直してまで速度を向上させたいのであれば、別の光回線を検討することをオススメします。
速度が気になるならNURO光!マンションタイプでも速い光回線
auひかりのマンションタイプを契約していて速度に不満がある場合、解決方法は2つあります。
ひとつが、auひかりのホームタイプ(戸建てタイプ)をマンションで導入するというものです。
戸建て向けのauひかりホームタイプは、最大1Gbpsの光回線を、他の人と共有することなく専有できます。
ただ、この方法をとるには、建物のオーナーや管理会社からの許可が必要ですし、いまの契約の解約が必要です。
また、3階建て以下の建物でないと、auひかりホームタイプは導入できません。
なのでオススメは、もうひとつの方法であるNURO光マンションミニの契約をすることです。
NURO光は大手プロバイダのSo-netが提供している最大2Gbpsを実現している高速インターネットサービスで、戸建てプランと変わらない方法でマンションへ導入ができます。
階数制限もなく、NURO光の提供エリア内であれば、基本的に契約可能です。
月額料金は5,200円で、マンションプランに比べるとすこし高くなりますが、最大2Gbpsの光回線を専有できるのは魅力的ではないでしょうか。
申込時にお得なキャンペーンが適用されるので、auひかりから乗り換える際にかかる解約金を補填することができます。
NURO光のキャンペーンについては「NURO光キャンペーン比較2020!」で詳しく解説してます。
通信速度にこだわりたい人は、ぜひ検討してみてください。
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